19世紀英国の詩人であり「モダンデザインの父」とも呼ばれるウィリアムモリス。
自然の草花や動物をモチーフにしたデザインは、多くの方々に愛されています。
ウィリアムモリスのファブリックは英国国内でプリントされた生地が有名ですが、
今回ご紹介したいのは日本で織られたジャガード織の生地です。
ジャガード織はプリントとは違って模様を直接生地に織り込むので、柄が立体的になります。
色褪せ、色落ちがないのも特徴です。
織物でモリスのデザインを表現するのにはとても技術が要ります。
それは、プリントのように染料を混ぜて色を出すことが出来ないからです。
ひとつの色を出すのに、糸と糸を組み合わせて織って、のテストを繰り返し
イメージに近づけていきます。その仕上がりにはプリントとはまた違った味わいと落ち着きがあり、日本家屋にとてもマッチします。
モリスのデザインを読み解き、織物として設計して新しく表現する。
この技術を持つのは1843年創業の川島織物という会社。
川島織物はカーテン、インテリア用品の他に、帯や緞帳(どんちょう)を織る技術に優れています。なるほどです。
今回のフェアではジャガード織の仕組みや、ウィリアムモリスの代表的なデザイン「ケルムスコットツリー」が完成に至るまでの試作をご覧頂くことが出来ます。
カーテンの他にタペストリーやクッションカバーのご注文、生地のみのオーダーも承ります。
どうぞご相談ください。