リノベーションまちづくりセミナーのご報告

本日は2月5日に(株)ブルースタジオの大島芳彦さんをお招きしたセミナーのご報告を
させて頂きます。いげたの店舗がある福島市本町(もとまち)にある使われていない
建物や場所を、有効に使うことはできないだろうか?新しい視点で街を見てみよう、
ということで、午前中はまち歩き、午後は空き物件を4つ見てまわり、
その後グループに分かれてディスカッションをしました。

まず始めに大島さんから「エリアの定義付け」についての話がありました。
街は「この辺りは飲み屋街」「ここは小さな商店が多い」など、
何となくのイメージごとに小さなエリアに分かれています。
・それをクリアな言葉で表現したらどうなるだろう。
・さらにそのエリアは他のエリアとどう関係しているのか?を考えてみよう。
空いている不動産が抱えている問題は(例えばその広さ、家賃など)だけではなく、
その建物がエリアにとってどんな価値を持っているかはっきりしていない、
ということにもあります。建物単体を見るのではなく、まわりとの関係性も意識する、
という頭でまち歩きに出発しました。
 

「飲み屋街の昼間ってこんな雰囲気なのかー」とか「普段は1階しか見ていないけど、
2、3階のテナントって何が入っているのかな?事務所ばっかりだー」など、
時間や目線をずらして街を見てみると気付くことがたくさんあります。閉店した店舗兼住居の多さを発見したり、リノベーションしてお店を開いているお花屋さんを訪ねたり。
 
細い路地をなぞの1列が進んで行く様は少し奇妙にも見えましたが、
大人の社会科見学って感じがして楽しかったです。

その後は空き物件の見学。いげたに長年勤めながら隣のビルに入ったのは初めてで、
なんだか不思議な気分でした。オーナーさんからテナントの変遷、かつての使われ方をお伺いしました。それぞれのスペースに個性があり、しかもこの立地を考えると「もったいないなぁ」とは思います。しかしその広さや現在の本町のエリアとしての特徴と関わり方を考えると、ここをどうしたらいいのか、というアイデアはすぐには思いつきませんでした。
 



 
かつて商店で賑わった本町は、今は銀行が多くマンションが建ち静かな雰囲気。
福島学院大学がありますが、学生さんとの接点になるようなお店は少ない。福島駅から近く、まちなか広場や大きな道路に面していることもあり利便性が高いことで、
逆に人が流れていってしまいやすいのでは、というのが私の考える今の本町の特徴です。

では物件ごとにどんな可能性があるか、みんなでディスカッションのスタートです。

・国道13号線、平和通り、パセオ通りに面しているので、車、バス⇄自転車、
歩行者の交通モードの切り替え=第2の駅として活用出来ないか。
・まちなか広場に面していること、昔ながらの店舗兼住宅のつくりをいかして、
街の居間として人々の居場所に活用出来ないか。
・福島医大が目の前に建ち、学生、職員が増える予定なので、ビルの中に学食を作り、
さらに街の人たちにも利用してもらえないか。
・人の目、モラルのある街として安心感があるので、子供を連れた働くお母さんが立ち寄ってお惣菜を買ったり、子育ての悩み相談ができる場所がビルの1階に作れないか。
各グループごとにエリアを定義し、意見をまとめて発表しました。
いずれも大きな資本が入るというより、街の人たちにとって必要とされることで、
エリア全体の価値を高めるという方向性にまとまりました。

正直なところ、これを具体化するのは大変だと思います。
しかし自分の働く店がこういうエリアに建っている、というのを改めて認識し、
そこで必要とされる要素を少しでも店舗内に反映できないか、と考える機会になりました。
何事にも言えますが、「当事者として向き合う」というのは勇気がいります。
私自身、本町で生まれ育った訳でもなく、いげたで働くことが無ければ街づくりと呼ばれるものに参加することは無かったと思います。でも地域に根差したお店で働き、
お客様や街行く人たちの声を日々聴き、自分に関わることとして考えるようになりました。
私など小さな当事者にすぎませんが、小さくてもいろんな人がたくさん関わっている街が
「楽しい街」だと思っています。夜の講演会も素晴らしく、貴重な一日になりました。
奥山恵梨子

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