さてさて、やってきたのは、さくらんぼ畑の中にある「三泉工場」。
こちらでは、紡績から糸撚りまでの工程が、大規模に機械化されて行われています。
ここで、 再び五十嵐さんの登場です!(ピントがずれていて申し訳ありません、、)
工場に入った途端に感じる羊の匂いと、しっとりとした湿気。
静電気が起きやすいため、「乾燥」は紡績の大敵で、
スプリンクラーで湿度を調整しています。
驚きだったのは、船便で届いた羊毛を糸に撚るまでにかかる工程の大変なこと!!
羊毛は、長さも向きもバラバラなので、そのまま糸にすることはできません。
揃えて、束ねて、太さを均等にするという過程を8回も繰り返します。
大きなドラム缶の中から、うねうねしながら、機械の中に吸い込まれていきます。
このダイナミックな光景は、なんとお伝えしたらよいものやら((+_+))
出て来た羊毛は、フワッフワッの肌触り(*^。^*)
その後、糸を撚る工程へ進みます。
こちらは糸を撚っているところ。
私たちも初めて見る撚糸の様子に、興味津々、、、
この時、テンションをかけたり、緩めたり、スピードを調整することによって、
オリジナルの表情豊かな糸が生まれます。
モヘヤなど繊細な糸は、巻き取る作業にも人の手が加わります。
切れてしまったらすかさず結んで、、、
こうして出来上がった 「佐藤繊維」の糸は、
ヨーロッパのトップメゾンから、
ボーイング787の座席シートに使われたり、
アラブの方のターバンの材料になったりと、今や世界中で活躍しています。
いつでも注文に答えられるようストックもきっちりと持って、
デリバリーもスムーズに、、、流通も怠りなく!!
日本の紡績はほとんどが、海外(主に中国)で行われているそうです。
今になって、円安や、中国での人件費の高騰などを理由に、
もう1度生産を国内に戻したいと思っても、
1度流出してしまった技術の面や、人材難の面もあり、現実にはなかなか難しいということです。
改めて、「佐藤繊維」さんの企業努力、妥協しないものづくりの姿勢、
伝統を守りつつ、常に新しい試みにトライし続けることの大変さを感じた1日でした。
今回学んだことを「いげた」のお客さまにどのようにお伝えできるかが、私たちの課題です。
※この後お伺いしたセレクトショップGEA、とても洗練されていて、スタッフ一同大興奮!
カフェで戴いた手作りのレモネードも大変美味しかったです(^^♪
お近くにいらっしゃる際は、ぜひおすすめです。
案内して頂いた青木さん、五十嵐さん、大沼さん、ありがとうございました。